襤褸は着てても心は乞食
・吉本新喜劇の人をなめきったテーマ曲に乗って垂れ流される脊髄反射的なオワライ文化を口をあけて待ち受ける乞食帝国日本。勘違い芸人どもの蔓延のせいでゴールデンタイムの下品な関西弁トークと狂った出馬表明と中途半端につぶれる芸人の店は増える一方。オワライ文化を享受しないネクラは非国民。ヨシモトの利潤追求システムに脳髄を犯され、芸人ごときに牛耳られている日本。崩壊の日も近い。
・ソーシャルネットバンキングシステムというのがよくわからない。一種のネット宗教みたいなものだと理解しているが、いくら信者を集めても階級が上がるわけでもないし、カルトな熱狂があるわけでもない。帰属意識がそのすべてという気がする。負債を背負わないネズミ講みたいなものか。
・貧乏コンプレックスは出世欲を生み出す。マスメディアがコンプレックスを煽り、プチブル的幸福幻想に満足できない体質にしてしまう。今後ますますこういう人が増えてくるだろう。賤民ほど選民思想に染まりやすいのは単なるダジャレではなく心理学的根拠のある(つまり具体的な根拠がなにひとつない)話。
・『地獄への道は善意で敷き詰められている。』これの意味するところは、善意を自負した他人ほど始末に負えないものはないということ。自分の行為は善意から発しているのだから、結果はすべて善である。善意の確信者たちであるから、前提が誤っているとは夢にも思わない。よもや自分が間違っているとはカケラも思わないわけです。脳内のあやしい因果論のカラクリで変換すれば、いかなる矛盾もこの論理にからめとられて正当化されてしまう。思い込みこそ最強の麻薬である。
・声高に叫ばれているのは大抵どうでもいいことである。重要なことほど語られない。それを我々は本能的に察知していて、自分でも無意識のうちに反復している。よって数学的帰納法により、重要なことはいままで一度も語られていないといえる。