ZOO
「ZOO(ZOO: A ZED & TWO NOUGHTS)」(1985 英 ピーター・グリーナウェイ監督)
「ZOOをみて」2ねん1くみ ほそかわもりひろ
どうぶつえんの話だと思って喜んで借りたら変態映画だった。たいへんきぶんがわるい。いますぐ監督にでんわをかけて無言できってやりたいぐらいだ。リンチやブットゲライトなど似たような作風の映画はあるのに、このえいがには決定的に品性というものが感じられない。マイケル・ナイマンの音楽でごまかしているが、この監督はきほんてきなところでかんちがいしているように思う。いまに自分のうんこを延々と映してこれが映画だ!などと言い出しかねないだろう。まあそれはそれでいいと思うが、なにより気に食わないのは人間がでしゃばりすぎることだ。どうぶつが腐るシーンはほれぼれするような美しさなのに、なにかにつけて人間がしゃしゃりでて余計なおしゃべりで雰囲気を破壊する。まるでどうぶつえんに行ったら人間しかいなかった、みたいな気分だ。パンダの代わりにくり○むしちゅーの有田が寝ていた、みたいな。ワニを見に行ったら鰐淵晴子だった、みたいな。ブタを見に行ったら藤岡豚也だった、みたいな。カニだと思って食ったら蟹江敬三だった、みたいな。そんな気分である。いいかピーグリよ、そもそも生きている人間など裸にして縛って猿轡をかませて床につっころばしとけばかろうじて絵になる という程度なのであって、被写体としては下の下、最下層のいきものである。動物のしがいや食物が腐るシーンの早回しにはぜったいにかないっこないのだ。きもにめいじておけ。唯一ほめれれれるのはラストシーンで、どうぶつ映画のけっさく「吸血の群れ」みたいでかっこよかった。ぜったいパクったと思う。ξξξ