大阪物語
「若菜、お父ちゃん、カスか?」「カスや。絞っても何も出えへん」
「大阪物語」(1999 日 市川準監督/犬童一心脚本)120分
池脇千鶴主演映画というとなんか関西弁のヒロインがふてくされている印象しかなくて、実際その通りなのだが、これは漫才師でダメ人間のお父ちゃんを探す少女の物語。どうやったらここまでダメになれるのかという感じの、気がめいるよなエピソードがダラダラつづいて尾崎のシェリーもどきで強引に肯定して終わる。ああ貧しい。なぜこんあにも貧しいのだ。まったくどーしよーもねーな庶民ってやつは。手の施しようがございません。こういうのを見ると、なんで俺もちゃんとしたあれをあれしなかったのかとか余計なことを考えて鬱になるのだ。ξ