今週の廃壇
お題 「ふれあい」
金賞 : 弥陀の愛 ムチの真闇に 谺(こだま)して
【寸評】真夜中の本堂に響き渡る鞭(無知)打ちの音と信者の嬌声。信仰の歓びと情欲の相関性を的確に捉えている。
銀賞 : 凭れあう 禿頭(はげ)の無限に 倒立(さかだち)す
【寸評】もたれあった禿げ頭が合わせ鏡になり、ハゲの中にハゲの倒立像が無限反射したという感慨を詠んだ句。
銅賞 : 花のごと 犬の雲古の 顫(ふる)へ居り
【寸評】道端で震える犬のうんこを花になぞらえ、その儚い美しさを官能的に表現している。この作者、前回の落選から格段の進歩を見せた。
落選 : 公園で うんこ投げたら あかんがな
【寸評】二の句が次げない。廃句は標語ではありませんがな。
(選者より)
今後も寒い句は積極的に晒していくのでそのつもりで。ま、いつも同じ人物だが(笑)。