ドール・ハウス
「Dolly Dearest」(1990 USA Directed by Maria Lease)邦題「ドール・ハウス」Region1 Closed-Captioned 94min.
古代の悪霊が現代に甦り、愛玩人形にとりつく。例によってプロットは月並ですが、悪霊に感化された少女が明らかに邪悪化していくくだりは「エクソシスト」を思わせます。しかしながら「エクソシスト」と決定的に違うのは、主役の女の子(キャンディ・ハトソン)がものすごくカワイイということ。そして人形もチャッキーみたいなオッサンではなく外見は女の子なのであり、それだけにケケケという笑い声や異常な運動能力とのギャップが楽しい。しかもドリーは一匹ではなく、人間たちを陥れるため複数で共謀したりします。うろちょろと工場内を動き回るドリーたちの活躍に思わず心が癒されます。ただ、本性が顕わになったとたん顔まで邪悪に変貌するのはいただけませんね。人形ホラーとしてあまりにもステレオタイプな描写です。こないだチャッキーにも説教しましたが、人形はたやすく表情を変えてはいけないのである。お人形ちゃんには最後まできもちのわるい笑顔でいてほしい。