ピノキオ・シンドローム
「Pinocchio's Revenge」(1996 USA Directed by Kevin Tenney)邦題「ピノキオ・シンドローム」Region1 Closed-Captioned 96min.
かなり前に観たとき、たいした作品だとは思わなかったが、今回見直してみてなかなかいいと思った。やはり母子家庭ってのは基本ですね。ブリタニー・アリス・スミスたんがなかなか憎たらしい感じの美少女で、性格がひねくれているうえ、絶妙のタイミングでダイナミックなパン○ラショットも披露というあっぱれな心意気。殺害シーンもけっこう容赦なくて、特に病室で殺されるシーンは軽くちびりそうになりました。ラストの暗澹たる余韻もグッド。断じて「チャイルド・プレイ」のエピゴーネンに終始していない。ところで、この手のB級ホラーに対してあれに似ているとかこれのパクリだとかオチがどうとか、つまらないケチをつける人が必ずいるのですが、はっきり言って人形ホラーはストーリーがどうのこうのではない。いかに人形が気持ち悪いか、いかに我々の神経を逆なでてくれるかにポイントがあるのであって、ケチをつけるとしたら月並なプロットではなくステレオタイプの人形描写に対してつけるべきである。すぐに「チャイルド・プレイ」がどうのとかいうやつはおそらく「チャイルド・プレイ」しか見たことが無いのだらうが、子供の妄想か本当に生きているかのどちらか(Is it the puppet or the poppet?)に決まっているので、ネタバレもくそもなくこの程度でオチがどうのと文句を言うのはじつに見苦しい。食い物の好みでネチネチ文句をたれるやつみたいです。ワサビがどうのと言うやつは一生寿司なんか食わなくていいし、辛口カレーがダメとか言うやつは「○レーの王子さま」かリンゴとハチミツがねっちょり溶けた「○ーモントカレー(甘口)」でも食っていろ、と言いたい。なんの話だっけ。とりあえず「マジック」と「恐怖の影」はこの手の話ではダントツですので、機会があったらぜひ観てくださいね。
なに見てんのよ!