最狂絶叫計画
「最狂絶叫計画(SCARY MOVIE 3)」(2003 米 デヴィッド・ザッカー監督)85分
おもしろい。勢いでDVDまで買ってしまった。個人的に超お気に入りの2作品「サイン」「ザ・リング」(わたくしは以前からシャマランの最高傑作は「サイン」であると公言しており、「ザ・リング」はオリジナルを軽く超えて大好きです)を下敷きに、「裸の銃を持つ男」の名コンビ、デヴィッド・ザッカーのセンスとレスリー・ニールセンのとぼけた演技が奇跡のコラボレーションを遂げ、下ネタと暴力とタブー破壊の凶悪ギャグが飛び交う傑作コメディにしあがっている(しかも脚本が成立している!)。ザッカーの品格ある演出はシリーズ1作目のつまらなさが消し飛ぶほど冴えており、上記2作品のパロディシーンはもちろん、第六感のムカツクガキとガキへの執拗な虐待、著名人への虐待(首振りマザー・テレサとマイケル・ジャクソンin「アザーズ」)、永久ぞろ目や自滅するラッパー集団といった小ネタへの配慮もすばらしい。タビサの涙と一瞬垣間見える美少女もいいシーンだ。アンナ・ファリスってこんなに可愛かったっけ。てかチャーリー・シーンって生きてたんだ(笑)。日本語吹き替えもよかった。ただしあの恥ずかしい関西芸人ノリの予告編は本当に勘弁してくれ。映画が腐る。★1/2