2001人の狂宴
「2001人の狂宴(2001 MANIACS)」(2005 米 ティム・サリヴァン監督)88分
ド田舎ホラーの名作「2000人の狂人」のリメイクですが、H.G.ルイスのヘタウマ演出に比べると、悪い意味で洗練されてしまいましたね。オリジナルを特異たらしめていたどよーんとしたうさんくささ、土俗臭と病的な明るさ、異常なダルダル感と唐突な殺害シーンの落差、チープで意味不明な感じはことごとく失われている。早く殺されればいいような連中がキチガイ村に迷い込んで血祭りに上げられるだけで、可もなく不可もない月並みな作品になってしまいました。単に残酷度を上げればいいというものではなくて、それはそのまま退屈さに直結しています。住民もいまいちかわいくない。とりあえずバンジョー隊に元気がないのは致命的でしょう。もっとこう、常軌を逸脱したテンションで、ヒイイイイイイ〜ヤッハアアアア!!!♪みたいなノリが欲しい。0:55ごろの村人の凝視とネズミを潰す少女あたりのヤバさだけが際立っている。★