サイレン FORBIDDEN SIREN
「♪とうときかがみのなかにこそー まことのことわりあらわれんー かーがーみーをーのぞきたるー」
「英夫!そんな歌うたうのやめなさい!」
「サイレン FORBIDDEN SIREN」(2006 日 堤幸彦監督)87分
脚本からして凡庸きわまりないが、演技・演出・編集過剰のせいで「着信アリ」なみにどうでもいい映画になっている。ヒロインがムダにギャーとか叫びまくるし音楽もうるさい限り、却って催眠効果を挙げている。つまらんことでギャーギャーわめくヒロインを足蹴にしたくなったのはわたくしだけではあるまい。インスマス的な島民の凝視やそこかしこに奔るゲジゲジ、きもちわるい童謡など個々のパーツは悪くないが、ホラーとなじまない要素(アクション、CG、オワライ芸人など)を盛り込みすぎて結局何をしたいのかさっぱりわからない。こんな映画どうでもいいんで、「四谷くんと大塚くん」の続編でも作ってください(笑)。ξ