ラブソングができるまで
「ラブソングができるまで(MUSIC AND LYRICS)」(2007 米 マーク・ローレンス監督)104分
めずらしく劇場にて鑑賞。もちろんわだくしの趣味などではなく、放っておいたらまず一生観ないであろうタイプの映画。で、わかりやすい、イヤミがない、適度に軽くて短いという、まあ暇つぶしとしては間然するところのない無難なラブコメディ。ドリュー・バリモアも十分かわいいし、インド音楽+エロダンスのイケイケ仏教徒もふざけていてよかった(大仏がいい)。ラストの盛り上げ方なんか普通に感心した(この邦題を巧いと思ったのはわたくしだけか)。ベタなコメディシーンで無理やり笑う観客(おばはん)がうざかったぐらいで、それ以外はとりたてて不満もない。ただまあ、こういうわかりやすいハッピーエンドは終わったあと一抹の虚しさに襲われるという困った特徴がある。やはり最後に誰かが死なないとすっきりしないというか、ネクラ気質の朕としてはすっきりしないほうがすっきりするというのが逆説的な真理である。
(余談)エンドロールで誰かが屁をこいたらしく、館内に「こんなはずでは」的な空気が漂ったが、ひきあげる客がこぞって無視していたのが印象的だった(笑)。★1/2