溺れる人
「溺れる人(A DROWNING MAN)」(2000 日 一尾直樹監督)82分
(あらすじ)
浴槽で溺れた妻を助け起こすと既に死んでいた。が、なぜかそれはパチクリ目を覚まし、なにごともなかったように動きはじめる。体は氷のように冷たい。妻は果たして本当に生きているのだろうか。二人の冷え切った生活が始まった・・・。
(かんそう)
寝た。死体との対話というテーマは魅力的だが、映画としてあまりにも華がなさすぎ。妻が死んでいるかどうかとか以前に、この地味な夫婦の暗澹たる生活を80分にわたってジロジロ観察しなければいけない理由がわからない。食事中の妻を暗視カメラで覗くシーンの咀嚼音は唯一おもしろい。ξ