ウォーターシップダウンのうさぎたち
「ウォーターシップダウンのうさぎたち(WATERSHIP DOWN)」(1979 英 マーティン・ローゼン監督/リチャード・アダムズ原作)93分
小学生の頃観てトラウマになったホラーアニメ。ひたすら逃げ惑い殺されるうさぎたちを描いた暗澹たる作品で、マジで怖いです。とにかく《死》の描写がすさまじく、血に染まった不吉なイメージを延々と吐き出し続ける。うさぎたちもつねに鬱陶しい不安そうな表情をしていて、ひくひくと死や病気の匂いをかぎだすのである。ここまで爽快感のかけらもない動物アニメもめずらしい。以前飼っていたウサギが野良犬か何かに襲われてむごたらしい死を遂げたことがあるので余計にそう思うのかもしれないが。アート・ガーファンクルの「Bright Eyes」が流れるシーンは唯一幻想的で美しい。★