真珠の耳飾りの少女
「真珠の耳飾りの少女(GIRL WITH A PEARL EARRING)」(2003 英・ルクセンブルク ピーター・ウェーバー監督)100分
「ああ、おかえりグリート、おいで。どこへ行ってた、会いたかったぞ。彼もだ。ずいぶんご主人様のお役に立ってるそうじゃないか。こねまわしたり、こすったりしてるとか(笑)」
17世紀のオランダの画家フェルメールの「青いターバンの少女」が描かれた背景を妄想した作品。楽屋裏を見せつけるというある意味無粋な趣向なので、うまくやらないと単なる幻滅に終わってしまう。で、ラストの真珠から画全体へのズームアウトがすべてという感じ。100分の動画が一幅の絵画に及ばないことを証明する結果となりました。ヒロインが挙動のたびにいちいち息を呑むのがなんかうざかった。たぶんわたくしはスカーレット・ヨハンソンがあまり好きではないのだろう。チェンバロを弾いてるシーンだけいかにも中世っぽくてエロかったので、本編をカットしてチェンバロのシーンを延々つづければ傑作になったかも。フェルメールって牛乳女の絵しか知らんが、なんだか女の絵ばかり描いてたらしい。よほどスケベだったのでしょう。★