拝啓 廃鶏殿、この度はケッコーな肉塊におなり遊ばし
誠に悦ばしく存じます(笑)。いわゆるブタ福製造日改ざん問題や宮ハゲ県地鶏偽装表示等、昨今のマスメディアを連鎖的に賑わせているもろもろの食品偽装問題について、ふだん汚い音を立てて物を食べてらっしゃる方たちがここぞとばかりに息巻いておられるようですが、今さら何をという感じです。unkoが入ってたのならわからんでもないが、顕微鏡で見れば食品が汚いのは常識ですし、食料品店で大量販売されている食品の原材料表示があやしいのは自明のこと。むしろunkoが検出されたぐらいで大騒ぎする方がおかしいのではないでしょうか。たとえばサザエの内臓を食うひとがいますが、ご存知の通りあれはサザエのunkoです。unkoという表現がまずければunko前もしくはunkoの原料、いずれにせよunko込みで食っているわけです。牛豚のモツはunko輸送管でありますからそれを原料としたソーセージもホルモン焼きもモツ鍋も当然ながら微量のunkoエキスが混入しております。寿司職人の握った鮨やママンの手作りおむすびは手の皮膚表面から分泌された汗や皮脂、老廃物などの組織片を含んでおりますので、unkoを一緒に食っていることになります(手作りとはそういうものですよね)。そんな人たちが期限切れだの腐ってるだの偽装だのunkoが混じってるだのささいなことで文句を垂れるなんて、ちゃんちゃらおかしいですよね。てかゼイタクを言うな!!たいていのものは腐っても食えます。ふだんunkoや添加物まみれのものを食ってるんだからたぶん大丈夫でしょう。「おなかをこわしそう」みたいなヤワなことを抜かすのは汚食に対する耐性がないからです。そんな寝言は消費期限の存在しない国では通用しません。こんな食糧自給率の低い国で食糧難の時代が到来したらどうするんでしょうか。そもそも消費期限という根拠の曖昧な基準(雑菌の繁殖率?つまり雑菌混入が前提なわけだ)に従って期限切れ食品の大量投棄を行うこの国の現状は異常です。こうした前後の見境ない消費文化や安全衛生に対する過剰反応が却ってただでさえ貧しい日本の食文化をさらに細らせるのではないでしょうか。今こそ日本の美徳「もったいない精神」を発揮し、汚いものや腐りかけのものを率先して食う努力が求められています。それが我が同胞の流した血や涙やよだれに報いる唯一の方法なのです。敬具