セーラー服と機関銃
「セーラー服と機関銃」(1981 日 相米慎二監督/赤川次郎原作)130分
「死の恐怖と肉体の戦慄が入り混じって・・・つまり、快感だよ。わかるかなあ。快感とは、死と隣りあっているものなんだ」
さよならは別れの言葉じゃなくて再び逢うまでの遠い約束 1ねん1くみ ののむらまこと
(あらすじ)
ひょんなことからやくざの親分になった女子高生が死の快感に目覚めるまでをダラダラと描く。
(かんそう)
「セーラー服とマシンガン」と間違って借りてしまった。有名な作品らしいが、終始なめきった展開で、タイトル以外とりたてて褒めるところはない。ところどころ意味がわからない表現があった。"片思いのクルージング"ってどういう意味だろう。さて、別に薬師丸ひろ子が好きなわけではないが「メイン・テーマ」「探偵物語」「セーラー服と機関銃」と薬師丸ひろ子主演の角川映画を立て続けに観て驚いた。じつにどれもこれも薬師丸ひろ子へのセクハラ全開の内容だったのである。おっさんと小娘という普遍的な「萌え」設定に加えて、許容範囲ギリギリの恥ずかしいセリフや行為を強要してエロティシズムを喚起するというけしからん観客サービス。当時の日本社会の文化的特徴をわたくしはロリコン=白痴型羞恥文化と名付けたいと思う。薬師丸ひろ子の主題歌はこの頃はややへたくそなので来生たかおバージョン(夢の途中)の方がよいですね。★