Timpo di Massacro
Q.人ごみがじゃまでしょうがない(44歳 無職)
A.下痢便をまきちらしながら歩行されてはどうでしょうか。誰もがあなたに道を譲るでしょうし、トイレに行く手間もはぶけて一石二鳥だと思いますよ。
東京に向かう新幹線の中で考えたのだが、わたくしはよくよく旅行に向いていないようだ。
第一にあの移動時間がキライだ。あの手の交通機関の貧乏クラスを利用すると、なぜか必ず悲鳴をあげるガキや咳を連発するオッサンと乗り合わせる。新幹線だと事故らなければ2.5時間、飛行機だと墜ちなければ1.25時間、ずっと咳や悲鳴を我慢しなければならない。これもひとえにみなさんの不徳のいたすところだが、彼らも好きで貧乏(ポバ)ってるわけではないだろうから無下に責めるのも気の毒だ。というわけで怒りのやり場がないのでここに書くけれどもみなさん命拾いをしましたね。わたくしが本気で怒ったら何をするかわかりませんよ(手毬突き、畑の耕作など)。
そのうえわたくちは観光にも興味がない。行ったところで感想はぜんぶ「ふーん」である。今回、秋葉原とやらにも立ち寄ったが、メイドなんていなかった。いたけどぜんぶニセモノだった。あれはただのアルバイトだ。ビラを渡されたけど無視したった。ヲタクもいなかったし路上撮影会もなかった。高架をまたぐ萌えフィギュアもなかった。噂はぜんぶ嘘だった。見るべきものが何一つない街だった。
大都会の雑踏のカオスに身をゆだねていると心なしか殺気が芽生えてくる。いつ背後から指されたり線路に突き落とされたりするかわからない。どいつもこいつも信用ならん。人を見たらきちがいと思え。大衆の流れを躱しつつ全力でコンコースを駆け抜ける。都会はヒトゴロシだらけだ。よくて詐欺師か泥棒、残りは痴漢とこじきと宗教だろう。おお、見ろ、人がゴミかゾンビのようだ。丸善に爆弾を仕掛けたり学校で銃を乱射したくなるのも無理はありませんね。というわけでわたくしは今回の旅行を通して、人類などただちに全滅すればよいという結論に達したのでした。あとこんな時にこんなことを言ってはいけないのかもしれないが、今けつが猛烈にかゆいです。
こんな世界、おまえらにくれてやる。