Grand-Guignol K.K.K

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今日の童話

法廷崩壊 1ねん1くみ よこやまのっくちじ
六つ子の兄弟が殺害された事件で殺人罪などに問われたデカパン被告に対する初公判が25日大阪痴呆裁判所で開かれた。開廷と同時に裁判長が木の役に徹したため急きょ裁判長の飼い犬(オス 5才)が代理を務めることとなったこの日、被告人は緊張した面持ちで「あの時は殺してすいませんでした。殺しといてなんだけど心からご冥福をお祈りします」とあくびまじりに反省の弁を述べ、「うふーん」と周囲に色目を送った。色とりどりのレオタードに身を包んだ裁判官たちが和気藹々と談笑するなか、終始和やかなムードで審理は進行、「何の落ち度もないゆかいな六つ子をパンツで窒息させた罪は重い」として検察側の求刑通り懲役六ヶ月の芋掘りの実刑判決が言い渡された瞬間、原告側弁護団は脱いだパンツを振り回して喝采を挙げたがまもなくテンションが下がった。傍聴席では裁判と直接関係のない人々が《膨らませたビニール袋の口を輪ゴムで留めたやつ》でビーチバレーごっこに興じていたがすぐに興味をうしなった。また、法廷画を描く人が「裸の二次元キャラしか描きたくない」とごねたため、やむを得ずエロゲ風の絵柄にすることを裁判長代理(犬)が許可した。途中、頭に国旗を挿した子供(推定6歳)が三輪車で乱入し、法廷内を巡回して出て行くなど微笑ましい一幕もあり、被告の弁護人であるわたくしが人目を盗んで法廷内の模様を画像つきでブログにアップ、宴たけなわのうちに公判は終了した。