目覚めよとババアの呼ぶ聲が聴こえ
ワケあって英会話スクールに通うことになった。今回は帰国子女どもへの復讐が主な目的である。
まずはレベルチェックを受け、受講クラスを決定する。かわるがわるいろんな外人にテストされる。
NO●Aの時もそうだったが、自分の得意分野ならわりと流暢に答えられる。
好きな映画の話になり、
「スーパーマーケットでロボットが客を殺しまくる映画」
「無人の車が人を轢き殺しまくる映画」
「トマトが人を殺しまくる映画」
「スタンリー・クーブリックはクールだぜ」みたいな会話まではスムーズに進行したが、「普通の質問」をされた途端、はたと答えに行き詰まる。
「休日におまえは何をしていますか?」
嘘でも適当に答えておけばいいものを、無難な答えがどうしても思いつかない。これは英語力や頭がどうこうよりも性格的な問題である。生来の天邪鬼の気性から、優等生的な反応を回避するあまりアブノーマルな回答をしてしまうのではないかという不安に襲われ、クイックレスポンスをヘジテイトしてしまうのである。
「休日におまえは何をしていますかって・・・くそっ、なんて質問しやがるんだ・・・強いて言えばポ・・・ポエムだが、果たして《うんこポエム》の概念を毛唐に理解してもらえるだろうか。・・・a poem with universal expansion and radioactivity. You smell like a little bitch, but you're cute. I know your tears, sighs and farts. Turn them into rose of pain..."(YOSHIKI、ドラムセットを破壊、昏倒)
こうして日常会話だと挙動不審になる癖がばれ、最終的に「このジャップはモロンだ」という判定を下されたりもする。
ところで今回思ったのは、中級の中や上ぐらいのクラスでも「あれ、この程度か」ということ。受講者もリスニングはともかく語彙力や文法力が明らかに大学受験レベル以下。ズブシロ同然のおばさんもいる。よく考えると英語力に不自由のない人はもとからスクールなどに通う必要がないので、自然にこれぐらいの受講生が集まるのだろう。スクールに通ったからと言って飛躍的にスキルが向上するわけではないのも当然。留学してネイティブだらけの環境に放り込まれるのとはワケが違うのだ。
あと大きな声では言えないが、講師にネイティヴのかわいい女子児童を採用してはどうかと思った。受講者(変態の)も増えるだろうしモチベーションも高まっていいこと尽くめのような気がするが。