低脳クレーマー対応マニュアル
Q わたしのブログにキモイコメントがいっぱい投稿されたのですが、wだらけで意味がわかりません。どうしたらいいでしょうか?(あやか 10さい)
A それは「えんじょう」とよばれる現象です。あやかちゃんのブログに興味をもった人たちが、おもしろはんぶんでいやがらせをしているのです。大半はいわゆる書き逃げと呼ばれるもので、文字通り言いたいことだけ言って逃げる行為です。「相手の口をうんこで塞いで逃げる」という状況を想像すればわかりやすいかもしれませんね。まともな人はわざわざそんなことをしませんが、どういうわけか一部のひとたちはひまをもてあましているようです。かつてマイノリティに属する暗いゴラクであったはずのインターネトッは、ブロードバンド環境の普及に伴ってこうした人々の格好のひまつぶしの場となりました。ブログや掲示板でしょうもない情報をタレナガシたりタレナガサレたりするのに誰かの許可を得る必要はありません。その結果、関係のない話題にすら「どうでもいい」とひとこと言わなければ気が済まない「おせっかい型一言居士症候群」や糾弾すべき相手を手薬煉ひいて待ち構える「炎上型集団ヒステリイ症候群」といった現代病を生み出し、マスコミと一般人を中心とした一億総白痴社会が形成されたのです。彼らは自分たちが正しいことをしているという信念(信仰)を持っているためしばしば何のためらいもなく過剰な行為に及びますが、実態は言うまでもなく単なるひまつぶしやうっぷん晴らし(ストレス解消)です。その証拠に彼らは気が済んだらケロッと忘れてしまうので逆にタチが良いとも言えます。満たされない現実の隙間を埋める心の安全弁としてインターネトッは機能しているのかもしれません。しかし、炎上されたほうはたまったものではありません。この手のうざい正義の怒りに対抗するためには、それ相応の対策を講じておく必要があります。ここで重要なのが、「相手の自尊心をくすぐりつつ適当に受け流す」というテクニックです。いくつかポイントを整理しておきましょう。
1.相手の感情を刺激しない
低脳といえど向こうも感情のある人間です。相手のキモチを思いやり、感情を逆撫でないように気をつけましょう。間違っても
「失礼ながらあなたはご自身が想像なさるよりはるかにアホであるという可能性にまるでお気づきでないようです」
「こんな無能なつっこみを入れるぐらいならご母堂さまのアスホールにつっこむべきではございませんでしょうか」
「ヘソとちんこを噛み切って死んでください」
などと本音を漏らしてはいけません。
2.謙虚な姿勢でへりくだる
ひたすら「おっしゃる通りです」「ごもっともです」と相手の主張を認める言葉を交えつつ、適当にヴァリエーションを加えて無駄に議論を長引かせましょう。
「2gく000がsでゃ」
「おっしゃる通りです」
「あsyrはwks」
「おっさる通りです」
「わひのm@pらえ」
「おさる通りです」
「rxc7tvyぶいんp」
「おさるのかごやです」
「おjh5dtfcvyぶに」
「おしゃれカンケイです」
「wz5t8y9にえqtぇq」
「おすぎとピーコです」
「dfg7h「h?」
「オスマンサンコンです」
3.しあげ
相手が飽きた頃をみはからい、ポジティヴなコメントで喜ばせてあげましょう。
「皆さんの熱烈なメッセージ(口臭つき)、しかと受け止めました! 容姿端麗、頭脳明晰、品行方正にして高学歴高収入イケイケ低脳クレーマーの皆さんにおかれましては、ぜひいついつまでもお元気でネットを徘徊してくださいね!! あやか」
こんな風に相手のレベルに応じた対応ができるようになれば、あやかちゃんも立派なネット中毒です。