Grand-Guignol K.K.K

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ホーキーのおくりもの


「ホーキーのおくりもの(GRAND CHAMPION)」(2002 米 バリー・タブ監督)94分

(あらすじ)
どっかの農場で生まれた子牛のホーキーポーキーは一家の愛情を受けてすくすくと育ちます。おいしそうに成長したホーキーはどの牛が一番おいしそうかを競うコンテストでみごと優勝、史上最高額で落札される。子供たちの大学入学資金ができたと喜ぶ母親。しかしホーキーが食用として解体されることを知った息子バディはこっそりホーキーを連れ出し、逃避行の旅に出発します。

(かんそう)
以前から申し上げている通り、動物映画でとりあげられる動物といえばイヌネコブタウマサルその他わけのわからない小動物のたぐいばかりで、ヤギウシヒツジなどウシ科の動物をまともに扱った映画は皆無に等しいという嘆かわしい状況です。しかも辛うじて端役で登場する場合ですらどこか鈍重で知恵の足りない生き物であるかのように描かれ、その不当な扱いに憤りすら覚えていたところですが、ここに至ってようやく本格ウシ映画の登場かと小躍りしながら借りてきました。「シャーロットのおくりもの」をモロにパクった邦題も期待感をあおります。ところがタイトルロールであるはずのホーキーポーキー、主役とは名ばかりでひたすらヨダレをたらし時おりオッサンのようなうめき声をもらすだけ。でくの坊もいいとこではありませんか。「ホーキーのおくりもの」の正体に至ってはどでかいウンコの山のことでした。ヨダレをたらしているだけでも絵になるのはさすがと言うべきですが、ウシ科動物に対する冷遇は依然つづいていると言わざるを得ません。いいかげんわけのわからない小動物ばかりえこひいきするのはやめて、一刻も早くウシ科動物への差別待遇が解消されることを願ってやみません。さて、このように動物ものとして中途半端な仕上がりの本作ですが、エンタテインメントとしての出来もいまひとつです。まして動物脱走系としてはフランコ・プロスペリ監督の傑作「猛獣大脱走」に比べるとギャグもスケールも血しぶきの量もまるで及ばず。みどころとしては「スパイモンキー」エマ・ロバーツたんのエロいチアコスチュームでしょうか。パンチラ寸前のきわどい悩殺ショットを繰り出し観客を挑発しますので、ロリータコンプレクサーにはうれしいおくりものかもしれません。★