ぜんぶ、フィデルのせい
- 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
- 発売日: 2008/10/03
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人のせいにしたらあかん。 1ねん1くみ なかやまひでゆき
(あらすじ)
裕福な家庭で育ったアンナだったが、両親が共産主義に目覚めたからさあ大変。引越し先の狭いアパートにはヒゲづらの男が集結し、変な服を着て変なものを食べさせられるはめに。どうやらすべてスカトロなるキューバの共産主義者のせいらしい。アンナは小さな胸にスカトロへの復讐を誓う。
(かんそう)
人間は急激な環境の変化にもそれなりに適応していく、というところを描いているんだが、なんとなく不徹底な印象を受けた。個人的には少女がもうちょっと迫害されないとおもしろくない。《不機嫌な少女》はわたくしの専門分野だが、言うまでもなく少女は不幸であればあるほど輝きを増す(「アンネの日記」を想起されたい)のであって、同じく子供視点の共産主義を題材にした「ぼくと彼女のために」(1988)という陰鬱なブルガリア映画があったが、あの陰惨な雰囲気に比べるとこちらは随分なまぬるいなという印象を持ちました。しかしさりげなく思春期の少女の心理(ちんこが気になってしかたがない)が挿入されているあたりは好感がもてた。★