グルメの皆さんえ
俺は食べ物の話が嫌いだ。正確に言うと食べ物の味覚や食感について嬉しそうに話すやつが嫌いだ。要するに、アレが美味いコレが美味かったとかネチネチ必要以上に力説されると、そいつの口腔内で粉砕された食物がぐっちゃぐっちゃとヨダレと混ざり合っているシーンを思い描いてしまい気持ちが悪くなるのである。さらに言えばそれらが消化器官を通って徐々に排泄物へとカタチを変え、やがてお井戸の黄門様からオギャーと飛び出す日に否応なく思いを馳せる羽目になり興奮いや辟易する。というわけで食べ物の話をするというのはウンコの話をするのと同じことなのである。で、そういうやつに限ってウンコの話をすると怒る。ウンコというのはある種記号化されているのでウンコと聞いて即座にリアルなウンコを想像する人はあまりいない。ウンコの一言に敏感に反応するのは逆にウンコに対する執着やコンプレックスを意味しており、おまえ本当はウンコ好きじゃねえのか?と言ってやりたくなる。
なんの話であったか。そうそう、食べ物の話。でも「美味しんぼ」は大好きだったりする。俺は料理が好きだし、食材や調理法に関する雑学はおもしろい。それにあれはマンガだから厭味がないのだ。どっちの料理ショー?どっちでもええわい。アニメでやれ、アニメで。