ジェーン・エア
久しぶりにビデオやへ行ってエロそうな映画を5本も借りてきた。
「ジェーン・エア(JANE EYRE)」(1944 米 ロバート・スティーヴンソン監督)
「ジェーン・エア 1829年4月入学 協調性なし」
言うまでもないが「ジェーン・エア」はブロンテ姉妹のどっちかが書いた古典的名作である。幼くして両親に死に別れ、鬼のような伯母のもと愛情に飢えて育ったジェーン。行く先々で待ち受ける理不尽な仕打ちの数々、容赦なく襲いかかる不幸。ここではないどこかを目指すジェーン・エアの怒涛の生涯を描いた文芸大作だ。読んだことはないが。それはともかく、
↑子供時代のジェーン役で「ブルックリン横丁」のペギー・アン・ガーナーがここでも名演を披露。端役のエリザベス・テーラーが霞むほどだ。というか可愛いすぎなんだが。で、これは内緒だがペギーたんがそれはもうものすごくいじめられるのである。仲間はずれやイヤガラセは日常茶飯事、全校生徒が見ている前でサディストの理事長に椅子に立たされ罵倒され、「虚栄心(Vain)」「反抗心(Rebellious)」の札をぶら下げてアイロンもって雨のなか校庭を歩かされる始末。うひゃー、エロエロ。逆境に耐える美少女ほどエロいものがこの世にあるだろうか。いや、ない。あとこれも内緒だが、喉の診察シーンとかもあって控えめに舌を出して「あー」ってたまらんものがあるなあ。あんまり言うと変態の容疑をかけられるのでやめておくが、ここだけの話このシーンだけ巻き戻して少なくとも10回は観た。ともかくそんなわけで冒頭の20分だけで充分すぎるほど元がとれる。さて、成人してからは配役がおばさんになるのでエロくはなくなるが、話としては非常におもしろい。というかすごいメロドラマだよね、これ。館にひそむ謎とか愛憎劇とか、まさに波瀾万丈。素敵なキチガイもたくさんご登場。狂った伯母様がイイ。焦点の定まらぬ目で「Who are you? Go away」に大笑いした。オーソン・ウエルズが大仰な演技をするたびにバーナード・ハーマンの大仰な音楽がババーンと鳴るのもイイ。監督はのちにディズニー専属となるロバート・スティーヴンソン。脚本にオールダス・ハックスリーの名前があるな。というわけで、これはもう「ブルックリン横丁」と併せてぜひともDVD化していただきたい傑作である。★★1/2