17歳のカルテ
「17歳のカルテ(GIRL, INTERRUPTED)」(1999 米 ジェームズ・マンゴールド監督/スザンナ・ケイセン原作)
"So, What's Your Diagnonsense?"
「わたうつ」といい、なんでこういう回顧形式のキチガイ自伝映画がはびこるのであろう。露悪的とは言わぬがかつてのビョーキな自分をさらけだして悦に入っているようないやらしさを感じるのだ。病気が治って退院できてよかったですね。キチガイのオトモダチもできてよかったじゃないですか。そら、こんな風に自伝のひとつも書けばみんな珍しがって感心してくれますよ。でもまあウインナー女史(当時27歳)は地で演じてらっしゃるので説得力があります。というか笑った。実践してこそ本物の女優。そして意外にもアンジョリがちゃんとした女優だと知ってびっくりした(あいかわらず唇はむかつくが)。「トゥームレイダー」みたいなゴミ映画に出たらいけませんね。まあ総じてよくできていたと思うし、俺のキライな映画ランキングの堂々35位ぐらいにランクインしているミロシュ・アフォアフォマンの「カッコーの巣の上で」に比べればいくらかマシではないでしょうか。あーあ、誰か俺にも病名をつけてくれないかな。そうすれば更生できるかもしれないのに。ただし一番の問題は俺が正気だという点。★1/2