バティニョールおじさん
「バティニョールおじさん(MONSIEUR BATIGNOLE)」(2002 仏 ジェラール・ジュニョー監督)
この手の戦争映画はいささか食傷気味なのですが、これはなかなかいいですね。バティニョール氏はただの平凡なおやじである。実際あまりにも平凡なので退屈だなあと思っていたら、その平凡なおじさんが後半いきなりアンナコトするなんて。ああ、おじさま素敵っ!(どうでもいいが邦題を「バティニョールおじさま」にしたらなんとなく淫靡なムードが漂うので、しなくて正解だと思う)さらに子供たちが登場してから、ロードムービーみたいになって断然おもしろくなった。子供たちの言動に救われている部分も大きいが、「3人の逃亡者/銀行ギャングは天使を連れて」風の人情系ブラックコメディにしあがっていてほのぼのといい感じです。かと思えばまたしてもウサギの生皮を剥ぐシーンが。フランス人はよほどウサギの生皮を剥ぐのが好きと見える。★1/2