草原とボタン
「草原とボタン(WAR OF THE BUTTONS)」(1995 英 ジョン・ロバーツ監督)
ブタたち。あんたたちはブタよ。←同意
ルイ・ペルゴーの『ボタン戦争(La Guerre des boutons)』を映画化したもので、イブ・ロベールの「わんぱく戦争」の方が有名ですが、なんでしょうこれ、気分がわるいですね。回顧形式で語られるジャリ集団のケンカを見てノスタルジーに浸ってくださいってか。これを観て「ワシにもあんな頃があったのね」と遠い目のできる人はきっと「スタンド・バイ・ミー」も好きな純粋な人なのであろう。まったくの私見ですが、幼年期というのは決して懐かしむものではなく、もっと残酷で陰鬱で死の感触に満ちているべきなのである。なまぬるいとしか言いようがない。ξ