マーダー・ライド・ショー
「マーダー・ライド・ショー(HOUSE OF 1000 CORPSES)」(2003 米 ロブ・ゾンビ監督)
去年だったかamazon.comが俺に薦めていた作品だが、ロブ・ゾンビ率いるホワイトゾンビって名前しか知らんし、タイトルもジャケもうさんくさいんで敬遠してたんだよね。で、たいして期待せずに観たらその出来の良さにびっくり。近年のダラけたホラー映画を遥かに凌ぐクオリティ、「悪魔のいけにえ」のエピゴーネンとしては明らかに一頭地を抜いている。キチガイ描写と悪趣味ギャグを前面に出してあくまで亜流に徹しようとする姿勢に好感がもてるし、とりわけ前半にみなぎるテンションの高さが尋常ではない。それだけに、ラスト30分あたりのしつこい追いかけっこがどうにも凡庸すぎる。最後の最後に失速しまくったのは勿体ないとしか言いようがないが、捨てがたい佳品であるのは間違いない。輸入盤でも買うか。★1/2