リリイ・シュシュのすべて
「リリイ・シュシュのすべて」(2001 日 岩井俊二監督)
これはまた超弩級にケッタクソワルイ映画ですね。まるで「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のスタッフが作った「スタンド・バイ・ミー」。このクソガキども全員の頭上にバクダンが落ちますようにと祈らずにはいられません。まさに、岩井俊二監督渾身のイヤガラセ。では、監督からのメッセージをどうぞ。
「ちゅうがくせいのみなさん! これがリアルな《傷》と《痛み》と《卑し》やで! この映画はなあ、みんなの精神の恥部(簡単に言うと○んこ)なんや!(笑)
むかしちゅうがくせいやったみなさん! どや、嘘っぽいやろ?(笑) けどなあ、忘れたとは言わせへんで! ていうか、あんたらホンマに卒業しはったんでっか?(笑)」
というわけで、岩井というオッサンの確かな悪意の前に良くも悪くも打ちのめされる作品。嫌悪感をおぼえた時点でオッサンの詐術にまんまとひっかかったわけだが、なんだかんだで一本とられたということか。ここに綴られた恥ずかしい言葉の数々。それはまるでロートレアモンの詩の一節のように美しく、痛々しく、みっともない。★+ξξξ