フォーガットン
「フォーガットン(THE FORGOTTEN)」(2004 米 ジョセフ・ルーベン監督)
快作。いいですね。プロットとしては非常に定型的で、またぞろ例の記憶/時間操作モノかよ、と観客がアクビの準備を始めた頃を見はからい、神の見えざる手につかまれ景気よく空に舞い上がる人人、人、人。フレディ・M・ミューラーの傑作「最後通告」とトム・ケネディの名作「宇宙からのツタンカーメン」をあわせ技にしたような堂々たる投げやりっぷりで、思わず笑ってしまいました。「なんか辻褄あわなくなってきたしー。オチとか考えるのめんどくさいしー。てかもうどーでもよくなってきたしー。よっしゃ。コイツラ宇宙に吹っ飛ばしたれ!」と。その気持ち、よくわかります(笑)。まあそれだけにあの静かなラストは行儀よく収まりすぎてやや食い足りませんでした。最後の最後にもう一発ズバコ〜ン!!があれば傑作になったかもしれませんね(笑)。★