白夜の時を越えて
「白夜の時を越えて(FIRE-EATER)」(1998 芬 ピルヨ・ホンカサロ監督)100分
さよなら、魂の火傷
予告編とか解説を観る限りではこれは傑作だと思った。そんなわけで先走って買ってしまったが、正直あまり好きな作品ではなかった。気が滅入るような暗い話なのは別に構わないのだが、モノクロの現在とカラーの過去を頻繁に交錯させる構成に納得がいかない。現在がまぬけな顔を出せば映画としての興を削ぐのは当然として、その繋ぎ方がいまひとつ巧くない。同時進行的にシンクロするならともかく、単に漫然と分散しただけという感じ。これでは心に響くものも響かない。未成年がタバコを喫いすぎるのも感心しない。音楽(オーメン系)がとても気持ち悪く、吐きそうだった。しかしとりあえず思春期のヘレナ役の子はかわいかった。ヘレナたんが登場するシーンはすべて良かったです(まじで)。なお、カワイイ双子の姉妹がハダカでじゃれあうシーンやお漏らしをするシーンも挿入されるが、画面が相当暗いので念のため申し添えます。★