富江 最終章 〜禁断の果実〜
「こんな古い家に親父と住んで、学校ではいじめられて、あなた、何が楽しい?かわいそうね」
「あの子みてるとイライラする。性格暗いし、顔は地味だし、富江さん富江さんってつきまとってうざいよ」
「富江 最終章 〜禁断の果実〜」(2002 日 中原俊監督/伊藤潤二原作)91分
以前TV版「富江」を観たとき「うーむ、やはり永井流奈たんはえろいなあ」と思いながら熟睡した記憶があって、正直このシリーズにまったく興味はなかったのですが、「パコダテ人」の宮崎えろい主演、「櫻の園」の中原俊監督とくれば話は別です。しかも監督みずからこの映画の「テーマはロリータとレズビアン」と言い切っておられます。それはすばらしい、ぜひ拝見しましょう、というわけでさっそく借りて参りました。で、これはおもしろい。というか宮崎えろいちゃんがどえらいことになっております。ブスで根暗のいじめられロリっ子だなんて、えろいちゃんにしかできない役ではありませんか。そこの人、口あけて「純情ぬらり」なんぞ観てる場合じゃありませんよ。じつを申せば、死んだ富江の怨霊がえろいちゃんに憑依して親父を誘惑、的な安いシナリオを想像していたのですが、そんなのがなくてもこれは十分いやらしいです。なにしろ富江が「あたしのお人形さん」と奴隷化したえろいちゃんに指をペロペロ舐めさせたり、ベッドで緊縛・目隠し・放置プレイを強要するかと思えば、
「何したの?富江さんに何かしたでしょ!あたしの友だちにやらしいことするなんて最低。もう、バカッ!」
「鈴木さん、ロリコンですか?」
とえろいちゃんがオヤジたちを罵倒詰問、さらに頭部のみ肥大した胎児のような富江のベビー服を脱がせて、生えかけた芋虫状の突起物を指先で弄びながら「カワイイ♥」と微笑むシーンに思わず興奮したあなた、いくらなんでもそれは変態すぎると思いますよ。富江役の人は魔性という点ではもう一歩でしたがそこそこ好演。個人的にはえろいちゃんをいじめるブス三人組が笑えました。えろいちゃんの報復メッセージ(ざんねーん、はずれ。おせーよ、ブス!!口、臭いんだよ)と気の触れたえろいちゃんの親父にボコボコにされるシーンが最高(笑。★1/2