ブラザーズ・グリム
「ブラザーズ・グリム(THE BROTHERS GRIMM)」(2005 米・チェコ テリー・ギリアム監督)117分
ぐりむちゃん 1ねん1くみ にしきのあきら
いきなりで申し訳ないんだけどさ、マホーとかボーケンとか、なーんかもういいよって感じ(笑)。べつにファンタジーを馬鹿にするわけではないが、とくに胸を張るようなものでもなかろう(笑)。テリー・ギリアムもずっと例の紙芝居でも作ってりゃよかったのになあ。というかギリアムの暑苦しい妄想ファンタジーが許せるのはせいぜい「バンデットQ」「バロン」あたりまで。とりあえず画面で起こっている事象がいちいちどーでもよすぎて途中で完全に興味をうしなった。もちろんそれなりにグロいアイテムもそろっているし、豪華絢爛な映像には違いないんだろうけど、綺麗すぎてまるで迫力がないとゆーか、根底にあるものが薄っぺらいので、どんなに細部を作りこんだところでしょせん作り物でしかないという白けた意識がつきまとう。観ている方もふーんとしか思わないのである。まあわたくしのごときスター風情がえらそーに口出しすべきことではないのだろうが、こういうなまぬるい精神で侵食された大衆娯楽がはびこるようでは、映画というメディアの終焉も近い、なんて言ってみたりして(笑)。すみませんすみません、イ○ポなので許してください。あ、でも「ローズ・イン・タイドランド」は若干期待がもてるかも。★