2006-12-26 稀人 「稀人(まれびと)」(2004 日 清水崇監督)92分「低予算ホラーの粗製濫造」をコンセプトとした例の《ホラー番長シリーズ》(笑)の一本。全編を支配するラヴクラフト的な異境感覚というか、夢うつつともつかない不安定な雰囲気は悪くないのだが、「真の狂気」だの「恐怖」だのという思わせぶりなモノローグがつまらないのと、名前はしらんが主役のおっさんにおっそろしく華がないのが致命的である。なによりクロネコ美少女・中村麻美たんをあんな端役でしか使わないなんて正気とは思えない。★