ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(GAMERA 3: THE AWAKENING OF IRIS)」(1999 日 金子修介監督)108分
「熱いよ・・・イリス。」
少女好きで知られる金子修介監督の本作における最大のモチベーションはまちがいなく前田愛であろうと思われます。でなければ不機嫌な少女をびしょぬれにしたり粘液まみれにしたり怪獣と合体させたりする理由がわからない。仲○由紀恵を一瞬でミイラ化するギャグも「おまえなんかに興味はない」という意思表明のようで笑えます。ガメラもギャオスもちんぽこに見えてきますが、それではあまりに露骨なので《亀頭のメタファー》と言っておきましょうか。しかしまあ、怪獣映画といえばつっこみどころ満載の破綻ぐあいとシンプルな幼児性が売り物だったはずなのに、平成になってずいぶん小理屈をこねるようになりましたね。ガメラを憎む少女の人間ドラマとかギャオス大量発生のメカニズムとか、ストーリの骨格に正直まったく興味がもてず、おまけに着ぐるみベースとはいえCG率の高い怪獣のみなさんにもご苦労様ですとしか申し上げようがない。怪獣の対決シーンは何回みても何がどうなっているのかまったくわかりませんでした。しかもなんかすごい中途半端なところで終わっちゃったけど、続編とかあるのかなあ。観る気しないなあ。中途半端といえば破壊シーンももうちょっとがんばってほしかった。せっかく新・京都駅まで出したのだからもっと盛大に破壊活動をお願いしたい。タワーとか大学とか、細木ババアの豪邸とか寂庵もふみつぶしてほしい。わははは、燃えよ古都、燃えよ!!★