ブラックボード
「ブラックボード」(1986 日 新藤兼人監督)110分
修羅場★ラ★バンバ 1ねん1くみ はしゆきお
新藤監督は貧しい母子家庭(父親は人間のクズ)という設定がよほど好きと見える。中学生のいじめをテーマにしたまじめな作品だが、あまり説得力のない例の不毛な議論が繰り返されるだけで、作品としてはいまひとつインパクトに欠けるように思います。というかボスザルの安井君が子ザルにあっさり殺されてしまうので笑ってしまった。「貧乏・ブサイク・頭がわるい」の三重苦をものともしない不良少女たちのたくましさにもあきれはてました。それに比べて佐野量子のなんという可憐さでしょうか。可愛くておとなしく、勉強ができない。はっきり言って萌え萌えですね。ストレスのたまった不良少女たちの格好のいじめの標的になってしまうわけです。ブサイクどもにいびられて教室内でお漏らししてしまうシーンなどてても気の毒で、こみあげるブサイクどもへの怒りとともに思わず興奮を禁じえませんでした。特にすばらしいのが《茶巾ごっこ》のシーン。スカートをめくりあげて茶巾ずしのように結び、パンツまるだしで歩かされるのだが、なんとういけしからんシーンでしょうか。一体こんなことを許していいものでしょうか。たとえお天道さまが見逃しても、わたくしのヂョイスティックが黙ってはおりません! いやー、われながら今日の感想は最低ですね(笑)。★