この電車はサルが運転しております
動物園に行ってきた。十数年ぶりということもあり、テンションも若干あがり気味。どうぶつえんまえ駅、という凶悪な名前の駅で下車して地上に出たとたん、道端でニワトリが飼われているのでびっくりした。これはえらいところに来たなあと思っていたら、連れの女の子が後方からやって来た自転車のおっさんに「どけ」的なことを言われる。そう言えばこのへんはガラが悪いと聞いたことがあり、なるほど、と思った。
なにやらいかがわしい通りを抜けて目的地に到着。市営だけあって入場料は安い。パンフレットに書かれた「て○のうじどうぶつえん」の文字が凶悪でかっこいい。雨上がりのせいか園内は閑散としていたが、そのぶんゆっくり見物できた。以下、おもしろかったアトラクションなど。
「夜行性動物舎」
コウモリ、フクロウ、イタチ、ネズミ、モモンガ、タヌキのたぐいの小動物を集めたエリア。人工的に昼夜逆転させてあり、ゴソゴソ動きまわる夜行性動物の生態を観察できる。舎内も暗くてなかなかロマンチックだった。ただし臭い。
「爬虫類生態館アイファー」
水死体そっくりのカエルがいた。アルビノかと思うほど真っ白で、目が完全にあの世を向いている。こいつがうつろに水中をただようさまは土左衛門そのもので、擬死にしてもリアルすぎる。名前を控えるのをうっかり忘れたのだが、本気できもちわるいので、ご興味の向きはぜひ実物を確認してほしい。
「ヒツジゾーン」
ヒツジとヤギをセットで見れるお得なゾーン。ヒツジが野太い声で「べー」と鳴くのがまったくかわいくないので、お目当てのヤギのコーナーへ。柵を乗り越えんばかりの勢いでエサをねだるヤギの例のコーヒー豆みたいな目がキモくて萌え。しかし食うのに必死でまったく鳴かない。もっとメエメエ鳴けやと思った。
帰り際、頭上からハトがフンを投下してきた。