木と市長と文化会館/または七つの偶然
「木と市長と文化会館/または七つの偶然(L'ARBRE, LE MAIRE ET LA MEDIATHEQUE OU LES SEPT HASARDS)」(1992 仏 エリック・ロメール監督)111分
「すごいわ牛よ、見てよ信じられない」
「若い雄牛だ。えさはトウモロコシだよ」
「大昔の生き物に触ってるみたい。そんな感じね。パセリ食べる?好きなのね、かわいい。・・・羊だわ。子羊がかわいい」
「田舎っていいだろ」
「好きよ。安らぐし、きれいだもの。ただし3、4日だけ。それ以上は退屈。書くときには騒音とかざわめきや混乱が必要なの。活気がないとアイデアが浮かんでこない」
「生気に満ちあふれてるだろ?」
「牛や小鳥やカエルの生気がね」
DVDが出たので再見。田舎にありがちな開発派VS環境派の対立を描いた脱力コメディであるが、とにもかくにもゾエたんがかわいい。出番は少ないが非常に重要な役どころで、市長との対決シーンなんて必見です。で、大半はインタビューとか会話ばかりなのでやや退屈気味、各章の仮定法のタイトルも意味がわからない。もしゾエたんが出ていなければこのDVDは買っていないだろうなあ。能天気な民謡(?)の合唱で終わるのが人を舐めていていい。