ガーディアン 陰・獣・教・室
「ガーディアン 陰・獣・教・室(THE HALFWAY HOUSE)」(2004 米 ケネス・J・ホール監督/H・P・ラヴクラフト原作)85分
「おつむの軽いおまえなどには輝かしい未来をつかむことはおろか理解することさえできまい。おまえと、おまえが信仰する無能の神は、他の人間もろとも滅ぼされるだろう」
アホのつめあわせ 1ねん1くみ うめざわとみお
(あらすじ)
更生院に収容された少女たちが相次いで謎の失踪を遂げる。そこには人外の魔境へ通じる恐るべき秘密が隠されていた!
(かんそう)
素晴らしく純度の高いアホな台詞や展開が全編にわたって用意されていて見飽きない。明らかに董の立ったおばさん(推定25歳以上)を「少女」と言い張るあつかましさもさることながら、エロ神父(日本語吹き替えが素晴らしい)やキチガイ用務員、愛くるしいバケモノなど狙いすましたB級感覚が有機的に連動しているのは見事。鞭打ち、尻たたき、レズシーン等、頻繁に登場するお約束のシーンもたいへん軽いタッチで描かれているので笑うしかありません。クライマックスのまぬけさに至っては天下一品。正(まさ)しくB級ホラーの何たるかを知悉したクリエイターでなければ生み出し得ないレベルのものである。狂った夏のお中元に是非。★