2008-09-14 詩篇12 あこがれ 1ねん1くみ みなみこうせつけだるい午後のまどろみと思考のぬかるみに身をまかせわたくしはうっとりとながめるバーボンの波間にゆれる蛾の投身自殺死体をグラスのなかで倒立する貴女(あなた)の影が豚柄のドレスをひらめかせ琥珀いろのうねりを蝶のようにけちらす散らば散れ時間(とき)の花弁華やかな嬌声を残してもどかしい思いをわたくしは蛾とともにのみほした