買った。なぜこれを選んだのかというと、近所で試奏できる環境が
YAMAHAショップしかなかったからだ。ごちゃごちゃしたツマミやら
シーケンサーとか一生使いそうもない機能がてんこ盛り。作曲をするわけでもないから高価な
ワークステーションシンセは不要といえばそうなのだが、シンセの品質は値段に比例するという信念に基づいている。さて、デザイン特に色合いが微妙にダサい、起動が遅い、でかくて場所取りといった難点は気になったが、試奏してみてまあ許容範囲だと思った。試奏してわからなかったのが、洒落にならないその重量である。本体だけで18kg(76鍵のXS7の場合)、ハードケースに入れて転がすのも重労働、その重さとでかさゆえ公共
交通機関での移動はまず困難、ということに買ってから気が付いた。そこでmotifは固定専用とし、可搬性の高いライブ用シンセを別に買うことにした。
KORGはこれまでX5D、X50など超軽量シンセを送りだしてきたがデザインが好みでなく、上位機種のM50も中途半端な重量(61鍵6.8kg)のうえデザインに無駄があり、よくみると微妙にダサい(特に背面のロゴ)。最後の選択肢として残ったのがこいつだが、正直これもデザインが微妙で、試奏する環境もなく最後まで迷っていたのだが、結局軽さ(61鍵4.6kg)に惹かれて購入した。廉価シンセとはいえ基本的なことはできるようになっている。安いだけあって、押した鍵盤が戻る際「みっ」「ぎっ」「へこっ」という感じの安っぽいノイズが鍵盤そのものから出るが、スピーカーの拡声音でかき消されるので気にしなければ支障はない。演奏時の操作性に特化した手軽な作りなのは良いと思った(使いこなせるかどうかは別として)。軽いとはいえこれでもソフトケースに入れてギリギリ肩に担げる重さである。スタンド、キーボードスピーカー、ペダル、ケースもセットで購入したので結構な散財だった。
あと、二台くらべるとmotifの鍵盤と音質が上等だということがわかった。つまり、シンセの品質はやはり値段に比例する。