Grand-Guignol K.K.K

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いっぱい轢けていっぱい逆らえる


ワケあって英会話スクールに通うことになり、受講手続きに行って来た。さいきん行政処分を受けた例のうさぎの学校です。入口に巨大うさぎのぬいぐるみが寝ていて、あまりにかわいいのでひったくって持って帰りたい衝動に駆られたが、ここはぐっと我慢。驚いたことに、受付のスタッフ全員が桃色うさぎの着ぐるみを着ていた。ご丁寧にくちばしまで装着していて、まじでクルットルなと思いました。嘘だが。
さて、読解とリスニングを中心とした従来型の英語教育を受けてきた人は英作文やスピーキングの力がまるで鍛えられていないとよく言われる。おまけに日本語を介在しないと思考できない典型的な翻訳脳になっているため、英語での質問に対して咄嗟に反応することができず醜態をさらしてしまいがちだ。わたくしの場合「大草原の小さな家」や「フルハウス」で訓練したので聴き取りにはさほど抵抗がないが、発話となるとやはり白痴同然の言葉しか出てこない。今までガイジンに話しかけられても適当なことを言って逃げてきた。これをなんとか矯正していこうというわけである。あと外人コンプレックスを克服するのも目的のひとつ。別に海外旅行の布石にしようとかいう諸君のような浅ましい動機からではない。旅行などという低俗なものは金とひまをもてあましている観光こじきどもにお任せします。わたくしは忙しいので行ってあげません。
というわけで、はじめに自分に合ったクラスを決定するためのレベルチェックテストを受けた。テレビ電話ごしに外人と面談。もちろん日本語は禁止である。相手はさすがに扱い慣れていると見え、発音も聴き取りやすかった。

「どんな音楽が好きだ?」
「ロックです。プログレッシブロックが好き」
「プログ・ロックか!わたくしも好きだ。わたくしはイエスが好き」
「わたくしもです。ピンクフロイドジェネシス
ジェネシスはフィルコリンズ派かピーターゲイブリエル派か」
「ピーターゲイブリエルです」
「70年代が好きか?」
「はい。70年代。クラシック」
「どんな映画が好きか」
「特にホラームービーやサイファイムービーです」
「好きなサイファイムービーは?」
「えーと、えーと。なんだっけあれ。スペースオデッセイ?」
「オッケー。クラシックが好きなのだな。スターウォーズスタートレックは?」
「好きじゃない」
「ああ」

といった感じで完全におっさん同士のベタな会話が進行。それからへんなシチュエーションコントみたいなものを数本やらされた。レストランで注文しろと言われて何も思い浮かばず、水とハンバーガーを頼んでしまった。
結果は「なんとか意思疎通できるレベル」。臨機応変の瞬発力には程遠い。改めて自分のしゃべれなさに愕然としたが、まあこんなもんだろう。外人と長く向かい合ったのは初めてなので変な汗をかいた。

◆カタコト英会話講座◆

"May I fuck you?"

(解説)「こんにちは」「すみません」「ありがとう」などの意味をもつ慣用句。どんな場面でも使える便利な表現ですので、適当な言葉が思い浮かばず困ったときは迷わず使いましょう。万一相手が怒ったら"My name is Kent Derricott!"(わたくしの名前はケント・デリカットです)と叫んで逃げましょう。