静かな生活
「私は満80歳になりましたが」
「ああ、80歳になりましたか」
「ええ」
「ああ、大変なものだなあ。80歳になっ、たのでは、もう死ぬの、ではないでしょうか」
「そうですな。大変なことですが。ご心配くだすって、ありがとうございます」
「元、気を出して、しっかり死んでください」
「静かな生活」(1995 日 伊丹十三監督/大江健三郎原作)121分
佐伯日菜子たんのパンツがみれると聞いて借りてきたのだが、観て鬱になった。前半はかなりおもしろい。渡部篤郎のクネクネした動きが笑える。この手の映画にしては小理屈をこねずに比較的淡々としているのがよい。なにより佐伯日菜子たんが超絶的にかわいい。しつこいようだがこの当時の佐伯日菜子たんの美少女ぶりは奇跡的である。たまにみせるびっくりするぐらい不気味な笑顔とヘタクソな台詞まわしも可憐そのものだ。が、後半になるとだんだん伊丹の変態趣味が頭をもたげてきて、エグイ描写がちらほら。そして嗚呼、ついにセクハラされまくる日菜子たん・・・輝くばかりにまぶしい純白パンツがハアハ悲しい。なんともいたたまれない気分になった。こういう汚らしい絵面は狙って撮れるものではない。大江さんも変態だが、伊丹監督も相当なものである。と言いつつDVD*1を速攻で注文したけどな。★1/2
*1:【追記】このDVDですが、VHS版に収録されていた「O・MA・KE」がみあたりません。。。