Grand-Guignol K.K.K

The half of this site consists of gentleness. The other half of this site consists of lie. Sorry, this is all shit in the end. Here is MATERIAL EVIDENCE: (^ ^)ノヽξ

Entries from 2006-04-01 to 1 month

バタフライ・エフェクト

「バタフライ・エフェクト(THE BUTTERFLY EFFECT)」(2004 米 エリック・ブレス/J・マッキー・グルーバー監督)114分なんてイヤな映画だ。時制をちょこまか移動したり記憶をちんたら弄くったりする最近の映画は本当にタチがわるい(「ドニー・ダーコ」と…

ケルトのバグパイプ

「ケルトのバグパイプ(LA ZAMPOGNA IN EUROPA/THE BAGPIPE IN EUROPE)」(1972 伊)買った。ジャケのオヤジにときめいたわけではない。フィドル、アコーディオン、アコギ、フルートなど民俗音楽の魅力的なアイテムは数あれど、バグパイプの音色はダントツ…

TOYD トイド

「心理捜査官って大変ですよね」「どうして?」「人の心を読むんでしょ。自分もただの人間のくせして」「TOYD トイド」(2002 日 森淳一監督)90分核家族の解体と子供の知能犯による殺人という、一見「青の炎」を思わせる倒叙サスペンスだが、AIBOブ…

パコダテ人

「パコダテ人」(2001 日 前田哲監督)82分宮崎えろいちゃん主演の映画というと、えろいちゃんが不満そうにむくれている印象しかなくて、実際これもそのとおりなのだが、いやー、くだらん。くだらんながら個人的には楽しかった。むしろニコニコしながら観て…

大阪物語

「若菜、お父ちゃん、カスか?」「カスや。絞っても何も出えへん」「大阪物語」(1999 日 市川準監督/犬童一心脚本)120分池脇千鶴主演映画というとなんか関西弁のヒロインがふてくされている印象しかなくて、実際その通りなのだが、これは漫才師でダメ人間…

今日のポエム

DRESS〜ドレス〜 1ねん1くみ たかみざわとしひこ輝ける太陽衝突する海と空波の随(まにま)にさんざめくヴィヨロンのうめき声海中に半ば没せる船ひとつその名は《はとバス》と云へり舳先に立つは何者ぞ金剛石(ぎやまん)の瞳天鵞絨(びろーど)の髪…

Dr.カリガリ

"Describe your life in three words or less.""Un-Ending-Torture."「Dr.カリガリ(DR. CALIGARI)」(1989 米 スティーヴン・サヤディアン監督)80分「Dr.カリガリ」に各界から絶賛の嵐!「これは混迷を極める現代人への《黙示録メッセージ》だ。」(…

フルハウス〈セカンド・シーズン〉コレクターズ・ボックス

ああ、これも観なくては(←病気)。映画なんぞ観ている場合ではない。

コンセント

「コンセント」(2001 日 中原俊監督/田口ランディ原作)113分御礼 泉シゲチヨこのたびは徳之島○画祭へご招待に預かり、誠に感謝の念に堪えません。お蔭様で当方も百三十五回目のハピヴァースディを無事迎えることが出来、此れも偏に皆様方の御行為のタマモ…

うろんな客

『うろんな客(THE DOUBTFUL GUEST)』(1957 米 エドワード・ゴーリー著/柴田元幸訳)いちおうこれも未読なので買った。可愛らしいというか、この作者にしては辛うじて絵本らしい絵本。それにしても、いかにも苦労の跡がむきだしの訳文がいただけない。こ…

ギャシュリークラムのちびっ子たち

『ギャシュリークラムのちびっ子たち(THE GASHLYCRUMB TINIES)』(1963 米 エドワード・ゴーリー著/柴田元幸訳)「Happy Tree Friends」と同じ系譜の、無機的な即物死をテンポよく軽快に描いた暗黒絵本。AからZまでの名前をもつ子供たち26名の死にざまは…

僕のスウィング

「僕のスウィング(SWING)」(2002 仏 トニー・ガトリフ監督)90分ジプシーの速弾きはかっこいいし、少年がギターを覚えていく過程やスウィングとの淡い初恋も悪くない。が、あまりにあっけなく破綻する。なんとも虚しい気分になった。結局なにを描きたかっ…

ねじ式

「ねじ式」(1998 日 石井輝男監督/つげ義春原作)ショッキングなオープニングで笑いが止まらなくなった。石井輝男監督の情熱がイヤというほど伝わってきて、コレのどこが「ねじ式」じゃいと思ったら、どうやらつげ義春のいくつかの短編を寄せ集めて映像化…

ナビィの恋

「ナビィの恋(NABBIE'S LOVE)」(1999 日 中江裕司監督)92分ナビィというのは人の名前で一応ババアであるが、ぶっちゃけババアの色恋沙汰なんぞに興味はないので西田尚美を目当てに借りたということがこの時点でバレてしまったわけだが、というのも私は「…

デビルマン

「お姉ちゃん、何をみているの?」「心の中をみていたの。青い空があって、海がキレイで、緑の森がどこまでも・・・」「そんなとこ、もうないよ」「デビルマン(DEVILMAN)」(2004 日 那須博之監督/永井豪原作)116分なんだか異常に評判が悪い映画なのでさ…

今日のポエム

縛り首の丘 1ねん1くみ たなかくにえ悩ましきヴィヨロンのためいきヴィヨロンとは何ぞやと風に問ふも答え無く夜ごとぴぢゃまを泣き濡らす丘の上に花束を摘むは何者ぞそは水玉の手拭をほっかむりせし乙女まだ禿げそめし前髪になまめく風の戯れ長い睫毛の下…

三月のライオン

「三月のライオン(MARCH COMES IN LIKE A LION)」(1992 日 矢崎仁司監督)118分御礼 泉シゲチヨこのたびは徳○島映画祭へお招きに預かり、誠に有難う御座ゐました。百二十六回目のバースディを前にした老人が、由緒ある祭典の末席に名を連ねるのもオコガマ…

ひきにげ

実のところ自分が何ひとつ真面目に考える気がないというよりそもそも思考力すらないという秘密がバレるのを覚悟で白状するが、ここ数日アタマのオムツ感がとれないのである。まるで元詮のゆるんだヴァキュームカーのように腐臭を垂れ流すわが脳髄にとことん…

さかしま

『さかしま(À rebours)』(1884 仏 J.K.ユイスマンス著/澁澤龍彦訳) ブニュエルの「小間使の日記」で引用された一節を探すため気まぐれに読みはじめたのだが、読書が苦痛な自分にしては珍しくなんとか読み終わった。訳者の趣味を反映した難字の多用…

キシュ島の物語

「キシュ島の物語(GHESS HAY KISH/LES CONTES DE KISH)」(1999 イラン)77分ペルシャ湾に浮かぶキシュ島の観光PRのために作られた短編オムニバス。第1話『ギリシャ船』(ナセール・タグヴァイ監督)・・・退屈。とりちらかったゴミの乱雑さと延々つづ…

ピストルオペラ

「ピストルオペラ(PISTOL OPERA)」(2001 日 鈴木清順監督)112分「ピスオペをみて」 1年1組 大川栄策予告編のカッコよさにしびれたので観たのだが、映画文法を無視して観客に喧嘩を売るいさぎよさは買えるものの、見慣れた役者がありえない演技をするこ…

ぼくんち

「ぼくんち(MY HOUSE)」(2002 日 阪本順治監督/西原理恵子原作)115分「軽佻浮薄の時代」 1年2組 瀬戸内寂聴「ぼくちん」なる映画作品を観る機会を偶さか(たまさか)得たが、ひどかった。一体どうしたらこんなつまらぬものが作れるのかと、あえて屁を…

マシニスト

「マシニスト(THE MACHINIST/EL MAQUINISTA)」(2004 西・米 ブラッド・アンダーソン監督)陰謀か妄想かという感じの謎の包囲網に捕えられる機械工を描いた定型的な神経症サスペンスながら、ウッカリすると神経を病みそうな「セッション9」を撮った監督…

非・バランス

「非・バランス(Off-balance)」(2000 日 冨樫森監督/魚住直子原作)アホまるだしのジャケには正直ひいたけども、映画そのものは暗くてなかなかよかった。夜道で遭遇した伝説の「みどりのおばさん」に救いを求めた少女。それは「みどりのおばさん」ではな…

どこまでもいこう

「どこまでもいこう」(1999 日 塩田明彦監督)75分前半はちょっと子供っぽいが、後半にいいエピソードがいくつかあって感動した。余計な台詞も説明もなく、言葉にならない思いを過不足なく伝える。淡々としてていい映画でした。塩タンもやればできるじゃん…

羊のうた

羊の群に紛れた狼は、さみしい牙で己の身を裂く「羊のうた(THE LAMENT OF LAMB)」(2001 日 花堂純次監督/冬目景原作)109分吸血鬼映画というよりも闘病映画。みずからの血の宿命に気づいた少年がその心優しさゆえ羊の群を襲うことができず苦悩する。雰囲…

不幸な子供

『不幸な子供(THE HAPLESS CHILD)』(1961 米 エドワード・ゴーリー著/柴田元幸訳)子供が庇護者と切り離されて理不尽な目に遭うというのは児童文学の定番ですね。本書はその極端に純化したエキスを不気味な線画に調合し、素っ気ない文章をつけただけのも…

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(LEMONY SNICKET'S A SERIES OF UNFORTUNATE EVENTS)」(2004 米 ブラッド・シルバーリング監督)109分ダメな映画を言下にこきおろすのはたやすい。だから俺もよくそうするのだが、これまたどうにもこうにもな…

ちょっといいうんこの話(その2)

こないだトイレに入ると、信じられないぐらいドデカいウンコが便器に直立していた。誇張ではなく、水面に文字通り垂直に突き刺さっているのである。ほとんど「犬神家の一族」のスケキヨ状態。誰かのいたずらにちがいない、しょうがないなあと思って水を流す…

今日の過剰サービス

予約しておいたバスの定期券をバス会社のひとが家まで届けてくれた。バスで。